外資系企業の内情教えます

Q:外資系企業の実態ってどんなですか?教えて下さい。
A:皆さんも就職先を考えるとき、「外資系企業」に興味を持つことがあると思う。外資系企業と聞けば、「能力主義で年齢にかかわらず力が認められる」「給与水準が高い」「海外に仕事で行ける」「英語が使えるようになってカッコ良い」といったイメージがあるよね。恥ずかしながら、小生も「怖いもの見たさ」ならぬ「外資系企業見たさ」で4年間弱ほどの期間、外資系企業の日本法人に勤めていたんだニャー。
 第1の「能力主義で年齢にかかわらず力が認められる」についていえば、確かに職位は年齢に関わらずに決っているので、上司より部下の方が年上なんてことも、当たり前にあった。ただ、問題なのは「職位は能力によって決っているかどうか」だ。この部分については、外資系といえど魔法はないわけで、人事評価はもっぱら「人の好き嫌い」で決まる。外資系と言えば、上司への「ごますり」とは無縁のように思うかもしれないが、けっしてそんなことはない。かえって外資系の方が「高い評価」のために上司にすり寄る人が多いかも知れないぞ。
「給与水準が高い」は、多少あたっているかなーと思う。ただし、ご承知のように、朝会社に来てみたら「Fire(クビ)」になっているなんてことも少なくないから、その分の埋め合わせのようなものかも知れないぞ。
「海外に仕事で行ける」は、職種次第。社内の事務職として採用された場合には、あまり期待しない方がいいだろうね。
「英語が使えるようになってカッコ良い」は、本当かも知れない。メールや電話でのビジネス英語は必須となるので、流暢かどうかは別として、1年も経てば少しは英語に慣れることは間違いない。それと、英語(ないし外資系企業の母国語)に強い人は、業務のスキル以上に重宝されるから、「自分の取り柄は外国語位しかない」と考えている人にとっては、外資系企業はお勧めだと思う。
そうでない人にとっての外資系はどうかと言うと、外資系ではあまり上司が部下を教育するという文化がないから、自力で仕事の力を付けていく気概とタフさのない人にとっては、辛い職場だと思う。それと、外資系企業の日本法人に入って、一生その会社で勤める可能性は非常に少ないから、自力で力を付けながら、転職して昇進を図るくらいの意気込みで入社すると良いと思う。
 それでは、みなさんの幸運をお祈りするニャー。

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